甲武信ヶ岳・最終章 山頂へ！

11時14分

登山口から2時間49分

この尾根を左に行けば国師ヶ岳、金峰山

甲武信ヶ岳へは左へと進む。

尾根に出たとは言え、正確には尾根よりも若干下の長野側（北側）

斜面を歩くルートだ！

数年前に沢派から尾根派へと転身した私だが、（え！そうなの？？）

正直この尾根は物足りないコースだった。

金峰山の千代の吹上や、浅間外輪山の様に頭上を遮るものの一切無い尾根を長時間歩きたい！

とは言え、尾根派に転身した私だが、今まで歩いた最高のルートは

香草温泉の毒水沢ルートだ！（いや、道ですらないじゃねえか！）

やはり元沢派の私にとっては、香草毒水沢ルートこそ最高の登山道であった

前方は相変わらず陽射しの微妙な世界！（明るい尾根道じゃねえのか？）。

更に予想外の急勾配に苛まれ、頭が完全にクラクラしてきた！

山頂で、頭ガンガンだけは避けたいので、更にペースを落とす！

稜線に近づきつつあるのか、、次第に陽射しが入ってきた！

おおおっ！！

あの向こうが、、本当の尾根ってやつだ！！！

前方の視界が一気に開け

山梨側の風景が目に飛び込んできた！！！

2500M近くになって、これ程までに最後の最後まで展望が望めないコースというのも

珍しい！（まぁその分苔苔ワールドを楽しめるのだが、、、）

ん！

あっちが山頂くせえなぁ、、。

で、、こっちは、、ん～何処だ分からんが、、甲武信ヶ岳の遥か向こう、、

雁坂嶺辺りなのだろうか？？

そして、この辺だけは唯一快適な尾根道となった！

展望もまぁまぁ、、

でも森林限界以内の標高らしく、樹木は元気だ！

コイツラが、、もうちょっと少なければ、、

そして、、ふと登山道脇（山梨方面へ）を抜ける道が、、、、

おおおっ！！！

やっと来たよ！！

こういう景色を待っていたんだ！！！

しかし、、足元は、、ズリズリ逝ってしまいそうで、、ちょっと怖い！

おおおおおお～～～～～

ダンボール滑り自殺が出来そうだ！！！

余りにも落ち着かないので、すぐに登山道へと戻った！

視界は完璧に開けている

そして、、

相変わらず、、何処が何処の山なのか、、サッパリ分からん！

そうして歩いているうちに、、

気がつけば再び樹木パラダイスに陥っていた！！！

もう、、こういうの飽きたんだけど！

そして、山頂直下の急登が始まる！！

やべええ、、、

完全に目眩がするわ！！！

何か、、耳からひでぶ～～って意味不明な汁とか吹き出しそうな感覚だ！！

ここは本当にゆっくり登ろう！！！

うげ

もうそういうの、、いいんで、、、

ぎゃあああああああああああああ

最後の最後が激しいじゃねえか、、、。

やべえ、、頭が、、頭がひでぶーになりそうだぁ、、、

ううっっ、、、、うげげえええええ

もももも、、もう、、うんざりだ

あとちょっとが、、、とっととととっ遠い、、、。

お

おおおっ

おおおおおおおおおおおおお

山頂すぐそこだ！！！

あまりの勾配で、気分転換に振り返る！

何処の山なのかは、、皆目検討もつかない！！

はぁ～～～～～～～～

や、、やややっと着いたぞぉおおお！

11時37分（登山口から3時間15分）

甲武信ヶ岳山頂だ！！！

くっそ狭い山頂は20名程度で満員御礼の昼飯激戦区

既に5人程滞在中！

やたらと声のでかいジジイがババアに自慢気に何かを語っている！

オイオイ！てめえの話なんか聞きたくねえんだよ！（タマチャリン心の声）

ババアの前だからって格好つけてるんじぇねえ！

このヴォゲ！ポコ○ンうん○垂れ流し野郎がぁあああ（タマチャリン心の声）

ジジイはご満悦で尚も語り続ける！しかもたった一つのベンチを独占中だ！！

この糞ジジイ！えええっ！！！標高2475M！随分と天国に近いところまでやってきやがったな！

いっそこの手で本当の天国、、いや、地獄にでも叩き落としてやろうか!

このうんこったれ！！

(タマチャリン心の声）

おりゃぁ～～～～～～～ぐべび～～～～～～～（悪魔か！）

山頂は長野県、山梨県、埼玉県の県境となっており、

僅かな歩数で、埼玉⇔長野⇔山梨を行ったり来たり出来るので

県境マニアにはたまらない！

甲武信ヶ岳標高2475M

日本百名山だ！

しかし、、、寒いな、、、。

ベンチはクソジジが占拠し、更にうんこを垂れながら、ババアに自慢話をしているので

（オイオイそれくらいにしておけ！)

少し離れた岩場で昼食にした！

Tシャツ一枚で汗だくになり登ってきたが、、完全に寒いぞ！

リュックから着替えを取り出し、更にウィンドブレーカーを着込んだ!

温かい食事など無意味な程に寒いぞ！！

山頂からは富士山を始め、、、

日本アルプスの山々が見渡せた！

雲の向こうは3000M級の山が連なる、、正に日本の屋根だ！！！

ん！あれは瑞牆山、、っぽいけど、、ちょっと低いな、、。

方角的にはこの先が国師ヶ岳、金峰山方面なので、

先程の山は瑞牆山では無いのだろうか？

一時間ほど滞在してもいいと思って登ってきたのだが、

12時12分

あまりの寒さで撤収だ！

ガレまくった山頂を降る。

12時27分

尾根から源流への分岐

13時06分

本流を渡る　右岸から左岸へ

13時29分　尾根分岐から更に一時間でナメ滝

14時41分

登山口近くの十文字峠への分岐地点

14時47分　毛木場駐車場

復路ではズリズリ斜面と浮石に苛まれ、

足の爪が数枚瀕死状態となり、下山に2時間30分程費やしてしまった

とは言え、8時間程度はかかるだろうと考えていたので、

ゆっくり歩いたつもりが、歩行時間5時間40分（休憩含まず）はかなり早いペースだったようだ！

しかし、、実際には復路の源流地点から毛木場迄、、実に長く感じる道のりであった。

あれほど駐車していた皆さんも既に撤収済みだ！

帰りはノンビリと下道で帰ろう、、、

県道106号から信州峠を過ぎクリスタルラインに入ると、、

瑞牆山が間近に見えた！

このまま行けば、、

下道走行でも勝沼でぶどう狩りは間に合いそうだ！