林道タマチャリン

時刻は14時を周りタイムリミットが近づいてきた。
何としてでも、16時には多摩サイに復帰したいものだ。

天目指峠、、標高はどれくらいあるのだろうか？？


殆んど車の往来のない県道395線を上る。

すると1台の軽トラが追い抜いていった。


これだけ走って追い抜いて行った車は僅か２台
九十九折で上るようだ

頭上に道が見える。

緑の道を進む。

時間的にはヤバくなって来たが
これまで体力的消耗は殆ど感じない。

真新しい法面は崩落でもあったのだろうか？


これから走る天目指峠がどれほど厳しいのかは分からないが
今のところ全く問題はない

稜線が見える、、もう終わりか？？


どうやら違ったようだ。

あまりに楽勝かと思ったが、そうではない様子だ。

ひたすらに上る。

杉で無ければ気分のいい道なのだろうが、、、

またもや九十九折か、、

しかし、、不思議と楽に登れる。
栃寄の絶望感漂う九十九折に比べればこれは楽な部類だ。

勾配も緩やかだ。
一気に距離を稼ぐ。

お

山頂だ！


天目指峠　標高475ｍ

楽なわけだ！

このエリアを殆ど走ってない私にとっては　奥武蔵の山並みは全く未知数だったが
1ヶ月ほど走った結果、奥多摩のように一気に1000m近くになる山々とは違い
500ｍ級の山が連なっている様だ。

否！
寧ろ東京は本来山深い所だった場所ギリギリ迄
街を造ってしまった　という事なのだろうか。
そう言えば、檜原も、奥多摩も随分手前からずっとやんわりと上り坂だ。

しかし、、、ここも、、


やっぱ出ますか！

峠の脇には登山道がある。

自然林の気持ちの良い道のように見えるが、、
かなりモジャモジャだ。

ここからは下り坂だ。


ピーク直ぐ下には東屋がある。

休憩してもいいが、ついさっき熊警告を見たばかりなので
ここで休憩する気にもなれない。

どうせ下り坂だし、、乗ってれば休憩になる。


しかしこう長時間　特別休憩もせずに自転車に跨っていると
股間が痛い！

あまり漕ぐ気もしないので痛みを和らげるには丁度いいが

早く落ち着くところで一休みしたいものだ。

しかし、こうして走っていると
県道395号線はハイクォリティだ！

もう林道でいいじゃん！と言うくらい誰一人通らない。

グネグネと薄暗い道を下る。

熊よけにベルを鳴らすが、
このスピードでは熊が気付いて逃げる前に　鉢合わせになりそうだ。

分岐が見えた。
これは作業道か？

全くもって行く気になれない道だ。
距離もおそらく短いだろう。



極力スピードを上げ過ぎないように下る。
路面に落ちた石と、熊よけのためだ。



やはり県道だけあって幅の広い道だ。


しかし本当に誰も通らない道だ。


そろそろ町が見えてもよさそうだが、、、

ん！

町が見えずに分岐が見えた。

この先も距離は短そうだ。
200ｍ程度の作業道か？

かなり下りてきた


もうすぐだ。

何やら前方に人工物らしき物体が見える


集落に出た。


終わった！


長かった。

道路脇には美しい沢が見える

透明度の高い水が綺麗だ。



案内板には落石を警告する物は無いな。

さぁ！帰ろう！

名栗まで戻ってきた。

後はこの道をひたすらに下る。

田舎の癒される風景だ。

山奥よりも寧ろこういう景色が好きだ。

名栗川も良い！


そう言えば行きに見たこの橋は

有形文化財！


大正13年に作られた県内最古の鉄筋コンクリートアーチ橋だ！
しかも土木遺産だ！


ん～～！

どうりで遠くから見ただけでも　趣のある良い橋だと思った訳だ！


さぁ、帰ろう！
なんとか16時には多摩サイに復帰できそうだが、、、
帰りの小沢峠と、軍畑の坂！そしてトンネル、、、気が重い、、、、。